【中国うろうろ日記⑦】バスで旅順へ!日露戦争激戦跡の生々しさに圧倒される

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朝っぱらからハンバーガー

朝、大連駅へ向かう。

まずは大連駅南口前のディコス(dicos 德克士)で朝ごはん。

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中国ではよく見かけるファストフード店。フツーにハンバーガーとか、メニューはマクドナルドやバーガーキングみたいな感じ。

わたしのはデニッシュセット。デニッシュに卵やハムがはさまったもの+ハッシュドポテト+コーヒーで25元。

相方が頼んだのはチキンカツバーガーセット。フライドポテトとコーラがついて35元。

中国に来ても、こういう洋風のものが定期的に食べたくなる。しかし中華の朝ごはんの何倍の値段してるのか…。

 

 

経済的なバスで旅順へGO!

さて、これから旅順へ向かう。

大型バスで行くことにする。切符売り場はネットでリサーチ済だった。

大連駅北口から少し歩いたところ(広場を横切るというか)にある小屋でチケットを買う。7元。

チケット2枚と言い14元渡すと、チケットを渡される。時刻表もないようだし、何時のバスのチケットとかもないようだ。来たやつに乗ればいい。

小屋の中にいる係員が、道路を渡った向かいでバスを待ちなさいと教えてくれる。

なるほど。見ると、人がすでに並んでいた。

→バスに乗るため列に並ぶ。すでに結構な人が並んでいた。見えづらいが、黒い車の後ろにあるのが、チケット小屋。小さな屋根があるの分かるかな?その150メートルくらい奥にはデッカイ大連駅(北口)が横たわっている。

 

無事、バスに乗り、旅順に向けて出発!

バスはなかなかボロいので、結構ゆれる。しかしクーラーが効いているのはありがたい。

1時間15分くらいで終点の旅順汽车站へ。

 

 

旅順になんとか辿り着くも…

→汽車駅(汽车站)と聞くと、日本人なら列車が停まる駅を思い浮かべるが、中国語で汽車は自動車。つまり、ここはバスターミナルなのだ。

この終点に着く3分くらい前に、旅順市街地の広場みたいなところでもバスは停車した。そしてそちらで7割の客が降りていた。

私たちはマゴマゴしていて、終点まで行ってしまったのだが、終点のバスターミナルの近くには、小さな商店以外なにもない。

もし、旅順市内のバスに乗る、またはタクシーに乗るならば、ひとつまえの停留所である広場で降りたほうがにぎわっていて良さそうだ。近くに大きなショッピングモールもあった。

さてこれから、まずは近くの白玉山という山の頂上に行きたいと思う。展望台になっているそうだ。

 

 

旅順ひとつ目の目的地は白玉山展望台

うろうろしていると、白玉山の入り口看板というか車用の標識があった。この方角にひたすら行くとたぶん登れるのだろうが、なんか山の頂上までめちゃ遠そうな雰囲気。暑いし、結局タクシーを捕まえることに。

タクシーを停めて、おばさんドライバーに「白玉山」と伝えると、観光地にいく観光客と踏んでメーターを使おうとせず30元で、と言ってきた。おぉ?こんなケースは大連では一度もなかった。おばさんは山道がすごい急だからみたいな理由をつけてくる。

しかし、本当に山道は登りたくないし、値段を交渉し、20元に下がったのでオーケー、と。向かってもらった。

そこから10分くらいかな?くねくねと急傾斜の山をガンガン登っていく。結果、これは歩きは不可能だったと悟る。タクシーに乗って良かった。この暑さのなか歩いてたら死ぬところだった。

そんなこんなで白玉山頂上の駐車場に着く。といっても、そんなに車がいるわけではない。

ん、ここで車降ろされたらどうやって山の下まで降りるの?と青ざめる。

 

 

急きょタクシーをチャーターすることに

しょうがない。おばさんドライバーに、このまま数時間のチャーターを持ちかける。

①これからこの白玉山を観光するから、待っていて。②そのあと東鶏冠山北保塁に連れて行って。③そのあとまた旅順バスターミナルまで送っていって、と。

観光時間まで含めて全部で2時間くらいのチャーターになる。それで軽く交渉した結果100元になった。もちろんここへ来るまでの20元も含めて、全部で100元。しかし100元でサクッと決まったところを見ると、相場よりちょっと払い過ぎたかもしれない。

まぁいいや。これで、心置きなく観光を楽しめることになった。

 

 

乃木希典と東郷平八郎によって建てられた慰霊塔

白玉山の頂上は、中国人にとっても旅順の主要観光地である。旅順港の複雑な地形がきれいに見渡せる。また、白玉山塔という名前の塔が建っている。

現地にあった中国語の案内観光版をざっと翻訳してみよう。

「白玉山塔の元の名は「表忠塔」。日露戦争後、侵略者の霊を祀るため、侵略戦争を美化するため、そして日本国内にいる国民たちを欺くために、乃木希典大将と東郷平八郎が発案して、数千の中国人労働者を強制労働させ1907年6月に建設を初め、2年半かけ、25万円を投じて1909年11月完成した。これと同時に塔の北側には「納骨堂」が建てられ、中には2万以上の日本軍の遺骨箱が納められた。」

とのこと。やはり、中国側から見た言い方になっているが…。

やはりここは、日本人にとっては特別な意味があるところだと分かる。

実はお恥ずかしながら、日露戦争については教科書で学んだ基本的な知識しかない自分は、この旅を通じて勉強していきたいという思いもあった。

月曜日だったからか、それともすでに閉鎖されてしまったのか、塔の中は解放されていなかった。外からぐるりと見るのみ。

 

 

スリルを感じながら、旅順港を眺める

あとは、ひたすら旅順口を眺める。複雑に入り組んだ地形のおかげで、海が開けていない。本当に、天然の要塞だというのが実感できた。


この写真に写っているのだが、なんと地上から、この山の頂上までロープウェイが出ていた。

みんなどうやって頂上まで登っているのかと思っていたら、なるほど…、白玉山の正式な入口から入ると、このようなロープウェイがあったのか。私たちはその正式な入口に辿りつけておらず、気が付かなかった。

中国人はみんな、往復これを使ってんだな。

ちなみに、この山の頂上から軍の施設なんかも見えるらしく、そもそも旅順には軍の施設がたくさんあって、そういうのを写真に撮っていると、大変危険なのだそうだ。ネットで情報収集したときに、そう書いてあった。最悪、拘束される。

確かに、たまに日本人が中国でスパイ容疑で拘束されてるもんな。

しかしまぁ、この展望台からは中国人観光客がパシャパシャ写真を撮っていたので、私たちも中国人ですという顔をして、パシャパシャ撮った。

(もしこのブログを見て行かれる方がいたら、用心に越したことはありません。あまり目立たないように、日本人だとばれないように気をつけて写真を撮ったほうがいいようです。お気をつけて!)

←鳩がたくさんいて、平和な感じがした。

←白玉山を下るときに、山の中腹にあった大砲。

 

 

203高地も行きたいが…

白玉山頂上からまたタクシーに乗り、20分くらいかけて東鶏冠山北堡塁へ。結構近い。

ちなみに、今回203高地は諦めた。

日露戦争といえばここ、と言っていいくらい有名な場所だし、一番の激戦地であり重要な場所だとは知っていた。が、少し離れたところにある。

そして、山の頂上には慰霊碑があるが、そのほかは、当時の様子が分かるものはあまり何も残っていないようだった(ネット情報によると)。

ちなみに、昔は禿山だったそうだが今では植林がすすんでおり、桜をはじめ、いろんな花が咲き乱れる観光地として、中国人に人気があるらしい。(とは行ってもここを訪れる観光客は、やはり日本人が多いらしいが)

 

話が逸れたが、そんなこんなで私たちは東鶏冠堡塁へ向かった。駐車場にはほとんど車がいなかった。これは、タクシーチャーターでもしなければ来づらいところだろう。

駐車場でまたドライバーさんに待ってもらい、歩いて堡塁のほうへと向かう。月曜日だからなのか、私たちのほかには一組しか見学者がおらず、ひっそりとしていた。

 

 

東鶏冠山北堡塁は必ず行きましょう!

ここでは、100年以上も経っているというのに、堡塁が今でもかなり残っていて驚いた。不謹慎な言い方だが…大変見応えがあった。

←壁に残る無数の銃痕が生々しい。

←ところによっては、堡塁の中に入ることもできる。外の暑さと対照的にひんやりしていた。

←たまに看板で説明あり。

←兵舎。二階構造だったが、二階の床は崩れ落ちてしまったらしい。

←堡塁の向かいには、この通路分の距離をはさんで山があり…

←その山にこのような穴が開いていた。ここまで日本兵は穴を掘り進め、ここから堡塁に爆弾を投げたらしい。

 

堡塁のほかにも、ロシア軍の機関銃陣地跡に機関銃のレプリカを置いてあったりした。また、ここにはこじんまりとしているが旅順日露戦争陳列館がある。

←入場料などはなし、出入りは自由。

←実際の砲弾の展示。

 

↑機関銃と28センチ砲。

このほか、ここでは旅順の歴史展示などもされていた。

 

 

大連の市街地でランチ

東鶏冠山北堡塁を後にし、タクシーで中心広場(はじめ旅順に来たときバスを降り損ねた例の広場)まで送ってもらう。

お昼ごはんは韓国料理にすることに。「朴食餐厅」というお店。

←韓国ビールと、タコの炒めもの

←冷麺。麺に歯ごたえがあり、さっぱり美味しい。

相方は混ぜ麺(汁なし)を食べて、二人合わせて88元。

 

旅順~大連のバスを攻略!

ここから、旅順汽車駅(バスターミナル)まで歩く。バス乗り場は建物の中へあるようだ。入口入って左手にチケット売り場が。

←こんな感じで中はだだっ広い。

切符を買うときに、もちろん大連駅行、なのだが、南路と北路というのがあった。これはどちらでもOK。ルートは違うが、どちらでもだいたい1時間半かかるとのこと。

さらに、各駅停車または快速(直达)がある。これは快速(直达)に乗らないとめちゃ時間がかかってしまう。

チケットを見ると、何番口の乗り場からバスが出るか書いてある。

↑右下の「检票口」というのが乗り場番号。このときは4番だった。

しかし、念のため係員にチケットを見せ、ここでいいか聞いてから並んだ方が良さそうだ。

南路の各駅または快速、そして北路の各駅または快速、と大連駅北広場行きだけでもたくさんのバスが出ていて、結構複雑…。まぁ乗り場さえ間違えなければOK。

私たちが実際に乗ったのは、北路直达。所要時間は1時間15分。やはり行きと同じくらいの時間だった。

 

 

100年近い歴史を持つ路面電車!

大連駅に着いたあと、路面電車に乗ってみた。

占領時代に日本が敷設したもので、その当時の車両も現役で走っているらしい。しかし、その1番古いやつはなかなか来ず、諦めてなんかちょっと古そうに見える他の車両に乗った。

←まぁまぁ雰囲気あるような…。

車窓の景色を見ながら、20-30分かけて終点の兴工街(だったかな?)という停留所へ。

 

 

何風か分からない焼肉を食す

そこからタクシーに乗り、夕飯のレストランへ。

なんだか焼肉が食べたくなり、日本風焼肉を謳う「飞猫屋烤肉」というお店に行く。中国の食べログアプリ「大众点评」を見ると、「大連で食べるべき店特集!」に入ってたので。

←網を交換するのが大変だからか、クッキングシートをひいていた…

しかし、うーん、普通というか。

1番うまいのは薄いすき焼き肉みたいなのだった。日本風焼肉、ではなかった、断じて…。

あと、日本酒もちょっと飲んだ。あまりおいしくなかったけど。

アサヒビールを瓶で頼むのが正解。一番美味しかった。

いろいろ食べて飲んだ割には、お会計は安かった。2人で約200元。

 

 

最後の観光はロマンチック?な星海広場

そのあと割と近かったので、大連で人気の観光地、星海広場というところへ。

めちゃくちゃだだっ広い広場があり、海に面しており、レインボーブリッジみたいな橋がライトアップされていた。

←巨大なスケボー台にたくさんの人が座ったりゴロゴロしていた。

←レインボーブリッジ的な橋。月も綺麗に出ていた。
また、屋外遊園地があり、夜でもにぎわっていた。

私たちも、コーヒーカップの高速版みたいなのを試してみる。

1人30元もかかった…。

これに乗っているお客さんは、私たちの他にもう一組だけ。

予想と違わず、超高速コーヒーカップだった。終わったらもう一回乗るか?と係員のお兄さんが聞いてくる。どうやら好きなだけ乗っていいらしい。

もう一回乗った。すると、さすがにぐるぐるが続いて相方が気持ち悪くなった。

またお兄さんが聞きに来る。「もう一回乗る?」

私たちは慌てて、「もういい!おろして!」と前のめりで訴えた。

 

 

さて、ホテルに帰り、明日に備えて寝る。

明日は大連から丹東へ!続きはこちらからどうぞ。

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