HSK5級は難しい!
そう思っている方多いかと思います。
その大きな理由は、5級から作文の分量が増え、難しくなるからでしょう。
今回は、5級の作文対策にスポットを当てます。
裏ワザがあるのは、5級の第二部分の問2になります。
第一部分はどんな問題?
まず、第一部分は、語句の並べ替え問題が8題となっており、
中国語の文法が、ちゃんとわかっているかが問われます。
例)发表 这篇论文 什么时候 是 的
答え)这篇论文是什么时候发表的?
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この部分は、
特に副詞や補語が入る位置をわかっているかが大切になります。
これは、基本的な問題なので、
語順のルールや、「是…的」構文など特別な構文について
しっかりと見直し、点を落とさないようにしましょう。
第二部分 問1の作文を攻略しよう!
次に、メインともいえる第二部分は2つの問題からなります。
問1は、与えられた5つの単語を使って、80字程度の中国語文を作る、という問題です。
例)元旦 / 放松 / 礼物 / 表演 / 善良
順番は問いませんが、単語はすべて使う必要があります。
5つ全部の単語をきちんと知っていれば問題ないですが、
分からない単語がある場合は、類推するしかありません。
その場合、分かっているほかの単語では必ず部分点をとれるように、
まずはその文を入れられる文章の構成を考えましょう。
また、気を付けたいのは単語の品詞を間違えることです。
例えば、放松は「リラックスさせる、楽にする」という意味ですね。
しかし、例えば、「リラックスしてできる仕事、楽な仕事」という意味で、
放松的工作と書いてしまうと間違いです。
この場合は、轻松的工作というように、轻松を使います。
放松は一般に、動詞として使われるのです。
この問題は、文章全体の質の高さ(おもしろい文章であるとか)はあまり求めなくてもいいので、
ひとつひとつの品詞を決して間違えることのないようにしましょう。
もうひとつ例を。
表演には、「演ずる」という動詞と、「演技」という名詞の2つの意味があります。
例えば、あなたがこの単語を、以前に動詞でしか見たことがなく、
名詞の意味があるかどうか自信がないときは、
必ず、動詞として使用するようにしましょう。
第二部分 問2の裏ワザとは!?
さて、最後に第二部分の問2です。
与えられた写真や絵を見て、80文字程度で中国語文をつくる、という問題です。
問題には「絵」を見て、とあり、
HSK公式ホームページの問題例では、標識を見て文章を作れというふうになっていますが、
実は近年は絵や標識の問題はかなり少なくなっており、ほぼ場面写真を見て答える問題です。
これは、過去問題集を見てもらえれば、傾向が分かると思います。
写真は、仕事中の人や、家で家族とくつろいでいる人、テスト勉強をしている人、公園で遊んでいる親子などがよく出題されます。
ここで、裏ワザです。
この問題は、80文字もの中国語の文章を書かねばならないのが、難しいところです。
試験会場のその場で、写真を見て、文章を考えていると時間も足りなくなりますし、
なかなか80文字もひねり出すことができません。
そこで、事前に「使える文章」をいくつか用意しておくのです。
例えば…、
「最近我的工作越来越多,非常忙,压力也很大。
(最近仕事がどんどん増えてきて忙しく、プレッシャーも大きい)」
など自分が会社員である設定の文章。
この文章に使われている単語はそんなに難しくないほうがいいです。覚えなくてはいけないので。
ここに続けて、仕事がなぜ忙しいかの理由や、
どんな仕事かなどの説明を加えて、さらに長いものを用意しておくと良いと思います。
そして、当日写真を見てから、
なんとかその写真と、用意してきた「使える文章」を結び付けてしまうのです!
例えば、仕事中の写真ならば、そのまま使えて簡単ですね。
仕事場で同僚とコーヒーを飲んでいる写真であれば、
「同僚とコーヒーを飲むのが唯一の楽しみだ、
なぜなら(最近仕事がどんどん増えてきて忙しく、プレッシャーも大きい)…」
などとつなげられますし、
子供と公園で遊んでいる写真ならば、
「子供と週末遊ぶことが唯一の楽しみだ、
なぜなら(最近仕事がどんどん増えてきて忙しく、プレッシャーも大きい)…」
などと書けばよいのです。
なかには、ちょっと結びつけると不自然な写真もあるかもしれませんので、
事前に用意する「使える文章」も、
自分が学生バージョンなど、数種類用意しておくと良いでしょう。
以上、HSK5級の作文問題の解説&攻略方法でした。
作文で高得点をとり、合格を目指しましょう!