先日、上海郊外にオープンした「大江戸温泉物語」という施設が話題になっています。
日本にある「大江戸温泉物語」と、名前もコンセプトも建物もそっくりなのにも関わらず、日本側は「一切関係ない」とコメントしているのです。
館内にはくまモンのぬいぐるみもたくさん置かれているそうですが、熊本県は使用許可を出していないとのことで、おいおい…という感じなのですが…
ここまで、日本風のスーパー銭湯にこだわってオープンさせてきたのには、理由があると思います。
いま上海では、日本風のスーパー銭湯が大人気で一大旋風を巻き起こしているのです。
その立役者は「極楽湯」というスーパー銭湯チェーン。
公式ホームページによると、「店舗数日本一の風呂屋」だそうです。店舗紹介を見ると、海外には三店舗!上海が2店舗と、中国中部にある湖北省の省都である武漢に1店舗です。上海で成功を皮切りに今後、中国の大都市に本格的に進出していくのでしょう。
極楽湯は、2013年に上海1号店、2015年に上海2号店をオープンしており、私が2015年より上海での生活を始めたときには、金曜日や土曜日の夜には、入場待ちすることがある、という盛況ぶりでした。
入場料は、大人138元ということで決して安くありません。日本円で2,300円くらい(2016/12/26のレートによる)。上海の物価は、輸入品など高いものはかなり高いですが、普段の食事など日本よりずっと安く済ませられます。
私も138元払うのはちょっと痛いな…と毎回思っていました。
しかし、中に入れば、確かに極楽…!パラダイスです!!
遠くからぼうっと浮かび上がるオレンジ色の光…!
湯屋っぽいです。特に2号店は駅から近いのですが、周りに何もないところに、この豪華な大きな建物があり、吸い寄せられます。
店内はこんな感じです。確か、1階は受付、二階は温泉、三階はご飯処、四階は休憩所です。
館内でお金を払うときはすべて、この腕輪をかざします。で、最後に清算。進んでますよね。
お食事処も広々。
食事は日本食を中心に、中国料理もあり、たくさんのメニューがそろっています。
味はまぁまぁ。外で食べるより割高です。
こういうところ日本のスーパー銭湯と似てるかもですね。
ちなみに、ここは1階の受付の際に浴衣を借りられます。しかも7種類くらいあって選べる。
そして、館内はすべて裸足で移動。これはかなりリラックスできます。
ここは4階の休憩所。一番のお気に入りです。日本の漫画もいっぱい!
とっても広くて、リラクゼーション椅子が並んでいます。
ここでジュースを買って、漫画を読んでいたら、余裕で1日過ごせそうです。
写真がないのですが、お風呂は7,8種類揃っていて、露天風呂もあります。1人ずつ入れる五右衛門風呂など気持ちいいです。五右衛門風呂の説明が日本語と英語と中国語で書いてあり、それを眺めながら入りました。
お風呂部分も基本的には日本と変わりません。
あ、しかし、日本では利用したことなかったのですが、ここではアカスリが結構お手頃な値段なので、毎回やってもらいます。
お風呂場に併設されている大きなマッサージ店に、おばちゃんたちがたくさん待機していて、アカスリだけなら68元(1000円ちょい)。これは日本より安いですね。
ここに行くと、疲れもとれ、お肌も綺麗になって帰ってこれます。なので、多少高くても数か月に一回は自分にご褒美のつもりで行っていました。
客層を見てみると、在中日本人や日本文化に興味のある中国人はもちろんですが、初めて日本のスーパー銭湯に行ってみようという、比較的経済的に豊かな上海っ子が多いようです。
上海には、韓国式のスーパー銭湯もあり、ここも様々なサウナが楽しめるなど人気を集めています。値段は極楽湯より少し安めです。
中国に徐々に根付きつつある、銭湯文化は大きなビジネスチャンスだと思います。
日本ブランドを一部の悪徳な企業に利用されることなく、きちんと生かして、日本企業が中国でどんどん活躍していってくれたらいいな、と思います。
あぁ、スーパー銭湯行きたいなぁ。