【中国うろうろ日記④】暑すぎるので天津博物館&相声(漫才)聞こう!

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不思議な目覚め

朝5時くらいに、「ハッハーイ、ホッホーイ」っておじさんが叫ぶ声で起きた。

ここは高層マンションの27階で、相当地上からは離れているのだが、なにか力の限り叫んでいるらしい。何かの健康法なのか…。

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ちなみに、このユースホステルは「天津比邻青年客栈」。天津駅からもまぁまぁ近い便利なところだった。

他から浮くほどの高層マンション(しかし、そこまで豪華ではない)の一室をユースホステルにしている。

←これが窓からの眺め。←女子8人部屋。

 

 

庶民的な高層マンション

入口には、身分証をピッとかざしたら入れるようなゲートが設置されている。身分証を持っていない外国人の私は初めて入るとき入口の警備員に事情を説明し、開けてもらわねばならなかった。

これから毎回開けてもらわねばならんのか、と重い気持ちになっていたが、他の人を見ていると、ゲートの一つが壊れていて、そこからは身分証なくても入り放題、みんなめんどくさいのでそこを通っていることが分かった。

表向きと実情が違う、実に中国らしい。

 

さらには、高層マンションだけあって、エレベーターが6基もあるのだが、それでもなかなかエレベーターがこなくて時には10分も待つのでめんどくさい。

しかも、このエレベーターは7階以下にはいかない、このエレベーターは30階以下にはいかないなど、どこにも書いてないが、そのような細かい設定がなされているようで、たまにうまく乗りこなせなかった。

 

 

犬も取り合わないなんて…

さて、まずは朝ごはんを食べに「狗不理包子」というお店へ。この名前は中国全土で有名なよう。天津に行くならぜひとオススメされていた。

きてみると、なるほど、「狗不理包子」は、たくさんの支店があり、繁盛していえるようだった。

しかし、「犬も取り合わない包子」って…名前がユニーク。

 

やはり名物の包子(バオズ。肉などのアンが入ったまんじゅう、小籠包も包子の一種)を頼もうと思う。一番基本であるらしい「传统猪肉包」(=伝統の豚肉まんじゅう)にする。

しかし、一個がどれくらいの大きさか分からず、とりあえず8個で1セットのようなので8個頼んだ。

すると…頼みすぎた…一人で食べるには多かった。

しかも味は至って、ふつー。有名で観光客が来るからって、あぐらかいてんじゃないの?と思ってしまった。台湾の鼎泰豐(ディンタイホン)の爪のあかでも煎じて飲んでほしい。

結局、8個中3個も残してしまった。一個6元もするのにもったいない…。

←小籠包よりちょっと大きい。

 

 

灼熱すぎて博物館に逃げ込む

今日もあまりに熱い天津。

『地球の歩き方』には最高気温で28度って書いてあるのに、こっちの天気予報みると毎日35~42度などと信じられない数字を口にしていた。

たまらず、とりあえず今日は天津博物館でのんびりすることにする。

一階に無料ロッカーがあったので荷物を預け、携帯だけもって、ぶらぶらと見てまわる。5階(4階だったかな?)まである大きな博物館。もちろんクーラーは寒いほどきいている。

各部屋ごとに展示テーマがあり、見ごたえがある。

←博物館の入り口。いちいち巨大だ。

 

 

天津博物館で面白かった展示

特にヒスイでできた、埋葬の際の鎧はすごかった。薄暗いひっそりした部屋の中央に人型の全身鎧が横たわっており、なんだか怖かった。

また、人物画展示も面白かった。例えば〈老子、孔子、釈迦牟尼〉という豪華メンバーなのに3人とも所在なさげに木の下に佇んでいるという、どこか俗っぽさを感じる絵など面白かった。

 

あとは、近代、世界の列強に攻めこまれた天津の歴史展示が非常に興味深かった。上海同様、天津にも各国が租界をもっていた。天津には、9つの国が兵が置いたという。

↑天津に駐在した9カ国の兵士。下段左端が日本、下段右端がイタリア。

各国兵士の写真が一同に置かれているのを見ると、日本人はやっぱり異色で目立っていた。唯一のアジア人。全く違う外見の列強各国に支配されるのならまだしも、同じような顔かたちの民族に支配されると、そちらの方がやはり腹立つのだろうなぁなどと考察をめぐらす。しかし、欧米のキリリとしたなかでも、イタリアはちょっと毛色が違う感じで、親しみがわく。

 

 

涼しそうなので相声を聞こう

全てを見終わったので、午後2時ころ、仕方なく博物館を後にする。昨日も行った「古文化街」に行くことに。

道の途中、キヨスクで半分凍ったペットボトルの水を買って、なかなかフタを開けられないでいると、バス停にいるおじいちゃんが開けてくれた。しかし、私に渡すとき、「こんなに冷たいの飲んだら良くない、赤ちゃんに良くない」と怒られる。

「古文化街」で「相声」(中国の漫才)を聞いてみることに。室内で涼しいから。相声は天津発祥の伝統芸能であるらしい。

相声館は二店舗あった。一つは老舗の有名店、もう一つはその近くにできた後追い店のよう。どうせあんまり分かんないだろうし、敷居が高くない後者に行く。

 

↑入口の様子と、今日見た相声演员さん所属の相声社↑

 

 

相声初体験!

寄席のように、全部で4~5時間あるようだった。

わたしは途中から入ったので30元でいいと言われる。ここが本来いくらか分からないが、近くにある老舗の有名店だと1番安いチケットで60元するようだ。

初めて、相声を生で聞いてみた。まさに日本の漫才と同じだった。(ちなみに中国の「小品」は日本のコントに当たると思う)

例えば…

男の子「今日はね、こんなたくさんのお客さんに来て頂いて…」
おじさん「ほんとにね」
男の子「みんな家のエアコン壊れてんですよ」
ドッみたいな。

確かに、30度超える暑さのなか、観光街の真ん中にあるこの会場に、涼みがてら入った人も多いだろう。笑いが起きた。

ちなみに客は20人くらいだった。

 

 

私の「推し相声演员」は若い男の子

私が特に気に入った相声演员(漫才師)は、高校生くらいの男の子とそのお父さんくらいの歳のおじさんの二人組(相声はいつも二人組でやる)だった。

この男の子がボケの役割のようで、ほとんどのセリフを喋る。おじさんは合いの手やツッコミを主に入れていた。この男の子の歳でこんな長いセリフ(30分くらいあった)をよく覚えてしかもスラスラ言えるなぁと感心した。

しかし、やはり半分くらいしか理解できなかった…

ストーリーを途中まで理解できるのだが、最後のオチの一言が聞き取れないことがよくあった。短い言葉でなんかダジャレだったりトンチンカンなことを言ってるようなのだが、その一言が聞き取れない。

しかし、さらに悪いことには、このあと出て来た二人組、太ったおじさんとおじいさん(おじいさんは人形かってくらい決まった相槌を定期的に打つだけだった)は、天津訛りがあるうえに、声が低くて聞き取りづらく、ほぼ全く理解出来なかった…寝そうになった。なんか天津方言を解説しながら漫才をしてたみたいなんだが。

←左の太ったおじさんが95%のセリフをしゃべる。

 

 

中国といえば果物!

相声館を出てからは、果物を買ってまた、天津駅へ。今日も川辺をぶらぶら散歩しながらホテルへ戻る。

果物はほおずきみたいなのと桃みたいなのを買って合わせて7元。果物の種類の豊富さと安さだけは、日本は中国にかなわないと思う。

←ほうずき似。

 

 

中国のタクシー事情

ちなみに、天津で何度かタクシー乗った。中国式に、一人で乗る場合は、後部座席に乗らず、助手席に座ってみる。そして、行先を告げる。

ここまでだと、だいたい中国人だと思われている。

途中で日本人だと分かると、より話しかけられるか、または以降は無言になってしまうのどちらか。上海だと大概より食いついてくる印象なのだが、天津ではあまり食いつかれなかった。たまたまかもだけど。上海ほど外国人が身近でなく、何喋っていいか分からないってなるのかもしれない。

あとは、助手席なのでさすがにシートベルトをしようとしたら、怪訝な顔をされた。そんなもんしなくていいって。

ちなみに、この旅行の最後に上海に行ったときには、後部座席に座っていても、「シートベルト締めてくださいねー」と言われた。エライ違いだ。

 

 

中国でまさかの人狼ゲーム!

今日も昨日と同じユースホステル。

夜、中国の若者たちが人狼ゲームをしているのに混ぜてもらった。ルールは10年くらい前に遊んだことがあるのでなんとなく分かっている。

しかし、人狼のほかにも、預言者、狩人などの役割もあった。そもそも日本語でも苦手な論理的な思考・説明。やはりプレイヤーをするのは厳しくて2ゲームで断念。

あとは裁判官(進行役)を買ってでた。セリフはネットで探したカンペを見ながら…

日本同様、中国でも人狼ゲーム流行ってるみたい。しかし、ユースホステルで若者がたくさん集まったときに、酒も飲まずエンエンと人狼に熱中する。日本ならたぶん酒を飲みながらだと思う。

 

 

 

↑ 最後に。これは天津や大連でも見かけた、ショッピングモールの入り口なんかにある、簡易カラオケBOX。定員は2人。

 

明日は大連にいきまーす!つづきはこちらから!

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